手ぶらで仕事に行った

学生時代から手ぶらでバイトに行くのが好きだった。

手ぶらでその辺歩いてるやつは仕事してなさそうだから。

 

つまり手ぶらで仕事に行くと、出勤前の「仕事場に着くまで」と退勤後の「家に着くまで」が休みになる。 ※諸説あり

 

 

 

 

 

だって周りから見たら明らかに仕事してなさそうだもん。

 

 

 

 

 

よく休日手ぶらで街に繰り出す男も多いけど、仕事となると男のほうがでかいカバンを持っている。

女性は言わずもがな(基本的にどんなときでもほぼ全員が)カバンをもって出歩いている。

学生もクソでかいカバンを持っててかわいそう。

 

 

 

 

 

 

 

そんな人たちがごったがえすラッシュ時の地下鉄で、パーカーにジーパンの人間がカバンも持たずに悠々と座りながらスマホでゲームをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に今日休みの人間じゃん.................

 

 

 

 

 

 

 

 

退勤して職場から出た瞬間、あまりの解放感にマスクの下でハハッと声を出して笑えた。

自分でさえ「あれ?今日休みだったっけ?」と勘違いしてしまった。

さっきまで仕事してたことを忘れた。

 

 

 

地下鉄から家までの道、いつもは電動自転車か車じゃないと嫌なのに今日はどこまででも歩いて行けそうだった。

 

何も持ってないから。私の肩には正真正銘なにも乗っていないのだ。

 

 

 

必要なものがあればコンビニの袋にいれればいいと思った。

コンビニ帰りにしか見えないから。

 

 

 

私は努力が本当に嫌いなので、私が努力して変わるのではなく、他人から努力した結果の姿に見えればいいと思っている。多くの人を錯覚させることができればそれは本物だ。

 

今回でいえば「仕事が連続していて休みに飢えている」ことを自分で休みの過ごし方などを創意工夫することでどうにかするのではなく、「他人に『こいつは今日が休みの人間だ』と錯覚させること」で出勤日であるにもかかわらず実質的な休みを増やすことに成功した。これは結果として自分のストレスが減っているのでストレスコーピングに成功しているといっても過言ではない。

 

 

 

長々と語ったが「手ぶらで出勤」は健康にいい。これは間違いない。

さらにいえば『最高』。これに尽きる。

 

財布ももちろん持たないので出費も減らせる。

電子マネー使うからあんまり意味ないけど。

 

手ぶらの万能感はすごい。是非やってみてほしい。通勤途中に急に走り出すこともできる。地下鉄などで周りを見渡すと世界が変わって見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんな勇気と度胸のある人間なんてこのご時世なかなかいないと思うので私一人で楽しませてもらいます。